薬局・医療機関で働く方向けの解説です。 最終更新 2026年9月11日
薬価基準に収載されている品目には、1品目ごとに12桁のコード(薬価基準収載医薬品コード)が付いています。 桁ごとに意味があり、読み方が分かると「同じ成分・同じ規格の品目」をコードだけでまとめて探せます。 当サイトが、メーカー別の出荷状況を突き合わせるときに使っているのもこのしくみです。
ノルバスク錠2.5mg(2171022F1029)を例にします。
| 桁 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 1〜4桁 | 薬効分類の番号 | 2171 |
| 5〜7桁 | 投与経路と成分 | 022 |
| 8桁 | 剤形(アルファベット1文字) | F |
| 9桁 | 同じ分類の中での規格の番号 | 1 |
| 10〜11桁 | 同じ規格の中での銘柄の番号 | 02 |
| 12桁 | チェックデジット(入力の誤りを見つけるための数字) | 9 |
5〜7桁は投与経路によって番号の範囲が分かれていて、 001〜399 が内用薬、400〜699 が注射薬、700〜999 が外用薬です。 当サイトが収録している約12,400品目でも、内用薬は 001〜351、注射薬は 400〜601、 外用薬は 700〜976 の範囲に収まっています。
8桁目は剤形を表すアルファベットです。たとえば錠剤には F、カプセル剤には M が多く使われています。 ただし剤形の細かな違い(普通の錠剤と口腔内崩壊錠など)は、8桁目では分かれず、次の9桁目で分かれることがあります。
先頭9桁は「薬効分類・成分・剤形・規格」を表しているので、先頭9桁が同じ品目は、メーカーが違っても同じ成分・同じ規格です。 違うのは10〜11桁の銘柄の番号だけです。アムロジピンの例を見てみます。
| 先頭9桁 | 品目 | コード |
|---|---|---|
| 2171022F1 | アムロジピンベシル酸塩2.5mg錠 | 2171022F1010 |
| ノルバスク錠2.5mg | 2171022F1029 | |
| アムロジン錠2.5mg | 2171022F1045 | |
| アムロジピン錠2.5mg「サワイ」 (出荷状況のデータ) | 2171022F1282 | |
| 2171022F2 | ノルバスク錠5mg など(5mg錠) | 2171022F2025 など |
| 2171022F3 | アムロジンOD錠2.5mg など(2.5mg口腔内崩壊錠) | 2171022F3021 など |
同じ2.5mgでも、普通の錠剤(F1)と口腔内崩壊錠(F3)は9桁目で分かれています。 先頭9桁でまとめると、OD錠は「同じ規格の品目」に入りません。 錠剤からOD錠への切り替えを考えるときは、成分ページで別の規格として確かめる必要があります。
表の1行目の「アムロジピンベシル酸塩2.5mg錠」は、メーカー名の付かない一般名で収載されている品目(統一名収載)です。 薬価基準の一覧にはこの1行しかありませんが、実際には「サワイ」をはじめ多くのメーカーの後発品が流通しています。 厚生労働省の出荷状況のデータでは、それらがメーカーごとに別の銘柄の番号(10〜11桁)で載っており、 12桁のままでは薬価基準の1行と突き合わせられません。先頭9桁はどれも同じ 2171022F1 なので、9桁で見れば同じ規格の仲間としてまとまります。
※ レセプトの電子請求では、これとは別に9桁の医薬品コードも使われます。桁数も付け方も違う別のコードです。