出荷調整(限定出荷・供給停止)の読み方と、代わりの品目の探し方

薬局・医療機関で働く方向けの解説です。 最終更新 2026年9月11日

ここ数年、後発品を中心に出荷の調整が続き、発注しても入らない品目を確かめる作業が日常になっています。 厚生労働省は、メーカー(製造販売業者)からの報告をもとに、医療用医薬品の出荷の状況を一覧にして公開しています。 このページでは、その一覧で使われている区分の読み方と、当サイトで代わりの品目を探す手順をまとめます。

当サイトの最新の取り込みでは、 供給停止 394 品目限定出荷 924 品目です (販売終了の予定 528 品目を除く)。 出荷調整・供給停止の一覧

出荷の状況の区分(①〜⑤)

厚生労働省の一覧では、品目ごとの出荷の状況が次の5つに分けられています。 当サイトの一覧・詳細ページでも、この区分をそのまま表示しています。

区分 意味
①通常出荷 注文どおりに出荷されている
②限定出荷(自社の事情) そのメーカー自身の事情(製造のトラブル、原材料の不足など)で、すべての注文には応じられない
③限定出荷(他社品の影響) 同じ成分の他社品が止まった影響で注文が集まり、すべての注文には応じられない
④限定出荷(その他) ②③以外の事情で、すべての注文には応じられない
⑤供給停止 出荷が止まっている

限定出荷は「発注すれば少しは入る」という意味ではありません。 実際には、これまで取引のある卸や医療機関への出荷を優先し、新しい取引先からの注文には応じないことがよくあります。 入荷の見込みは、卸に確かめるまで分かりません。

③が多い成分は、止まったメーカーの注文が他社へ移り、その他社も限定出荷に変わっていく「連鎖」が起きている状態です。 いまは①通常出荷のメーカーでも、注文が移ってくれば限定出荷に変わることがあります。

理由の区分

限定出荷・供給停止の品目には、理由が番号付きで書かれています。当サイトの取り込みでは、次の区分が使われています。

※ 番号は出典の表記どおりです。現在の出典では7番が使われていません。

なお、出典には出荷の調整が始まった日や、回復の見込みの日付の欄がありません。 そのため当サイトでも日付は表示していません。回復の見込みは、メーカーの案内や卸に確かめてください。

「薬価削除」は品薄ではない

理由が「薬価削除」の品目は、メーカーが販売をやめる予定で出荷を止めているもので、品薄とは意味が違います。 待っていても出荷は再開しません。在庫がなくなれば入手できなくなります。

「供給停止」の品目のかなりの部分は、実はこの薬価削除です。 品薄の件数と混ぜると実態より多く見えるため、当サイトでは 販売終了の予定(薬価削除)の一覧に分けています。 薬価削除には保険で請求できる期限(経過措置)があるので、 薬価の読み方と、薬価改定・経過措置のしくみもあわせて確認してください。

当サイトで代わりの品目を探す手順

  1. 品目の詳細ページを開く。 出荷調整の一覧から品目名を選ぶか、上の検索窓に品目名・成分名を入れます。
  2. 「出荷状況(メーカー別)」を見る。 同じ成分・同じ剤形・同じ規格の品目が、メーカーごとに並んでいます。 ①通常出荷 のものが、そのまま切り替えられる候補です。 同じ規格かどうかは、薬価基準収載医薬品コードの先頭9桁で判定しています (コードの読み方)。
  3. 同じ規格で見つからなければ、成分ページで別の規格を見る。 詳細ページの成分名から、同じ成分の全品目と規格ごとの薬価を一覧できます。 ただし、規格や剤形を変える場合は、処方の変更や処方医への問い合わせが必要になることがあります。 変更できる範囲は、処方せんの指示と最新の通知に従ってください。
  4. 発注の前に、メーカーまたは卸に確かめる。 当サイトの情報は、毎朝取り込んだ時点のものです。 通常出荷と表示されていても、注文が集まれば数日で限定出荷に変わることがあります。
この解説は、厚生労働省などの公開情報をもとに当サイトの運営者がまとめたものです。 制度の細かな取り扱いや最新の変更は、必ず告示・通知などの原文でご確認ください。 処方・調剤の判断は、添付文書と医師・薬剤師の判断によってください。

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